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台風で思い出す話

台風で思い出すのは小学3年生。

下校途中にミュージカル「雨に唄えば」のようにテンション上がって水溜りを足でバッシャバッシャしながら帰っていたら、運悪く買い物帰りの母に目撃されていた。

気が済んで家に帰ると玄関の鍵が閉まっている。
ピンポン鳴らして「開けて」とお願いしたら「汚いから家に入れない」と2時間ほど暴風雨の玄関前で立たされた。
雨に唄ったあと、雨に泣いた。

私の落ち着きのなさっぷりは常軌を逸しており、1週間に一度はベランダや家の外に放り出されて鍵を閉められた。
子供とは素直なもので「人生、一生僕はここで暮らすんだ」とベランダで毎回震えていたのを覚えている。
そんでまた来週には怒られてベランダに出されることをしでかすのだから、そういう才能があるとしか言えない。

ちなみに、母は少々のことではそういうことをしない。
人生で1回しか親に怒られているところを見たことのない、出来の良い兄がいる。
姉も意見の食い違い以外の理由で怒られているところをみたことがない。
私だけ特殊すぎただけである。

人生で1回しか親に怒られているところを見たことのない兄。
その怒られているところというのも、原因は兄を怒らせた私を、ひょんなことから階段から突き落としてしまった、という理由なので元を正せば私が悪い。

その1回がなければゼロなので、どれだけ良い子だったかがお分かりいただけるだろう。

大人になって親に聞いたことがある。
その兄を、私のように”家から追い出して鍵を閉めたこと”があるのか?と。

回答は「一度だけある」。

ほぅ。

実に興味深い。
聞かせたまえ。

兄が幼稚園だった頃、何か幼稚園児らしいイタズラをして家から出して鍵を閉めたらしい。

ほぅ。
実に興味深い。
兄も泣きじゃくって親に許しを得ようとしたのか?

いや、泣きもせず
ガラス製だった玄関の扉に
蹴りを一発入れてガラスを割ったらしい。

親は”こいつを怒らせるとヤバい”と思って、すぐに家に入れたらしい。

考えもしなかった。
怒られているにも関わらず、ガラスの扉に蹴り入れて割るとか、ドラゴンボールの孫悟飯の幼少期みたいなキレ方。

そう考えると、外に出せばワンワン泣いてしょんぼりして、家に入れてもらったら調子こいてまた怒られる私は可愛いもんだったのかもしれない。